フューチャーソース・コンサルティング 最新市場 分析レポート

Vol. 02

インターネットラジオ:新ビジネスモデルが普及の鍵を握る

2011年08月16日

インターネット上だけで運営するピュアプレイ(pure-play) インターネット ラジオと音楽配信サービスの需要は引き続き高いも、収益向上への取り組みが将来の鍵を握ることになろう。

「ここ18ヶ月で、米国ではPandora(パンドラ)、英国ではSpotify(スポティファイ)といった有力なピュアプレイ インターネット ラジオと音楽配信会社が浮上してきており、多くの利用者から支持されている。」とFuturesource Consultingのデジタル メディア部門 シニア コンサルタントDavid Sidebottom(デイビッド・スィドボトム)は語る。「自分用に画面表示・プレイ リストをアレンジできる他、他者とも情報を共有でき、インターネットに接続可能なあらゆるデバイスからサービスを利用できる。現在、米国では、競合相手として、CM無しの有料受信サービス、サテライト ラジオSiriusXMが存在する。」

Futuresource が定期発刊している「Living with Digital」によれば、米国では38%、西欧では30%のインターネット ユーザーが、インターネット ラジオもしくは音楽配信サービスを定期的に利用している。この割り合いは2009年からあまり変化を見せてはいないが、2010年のインターネット ラジオ接続時間の総計は、前年に比べ、米国では27%、西欧では20%の伸びを示している。

「ほとんどのピュアプレイ インターネット ラジオと音楽配信サービスは、CM料による無料配信、もしくは低価格でのプレミアム配信といったビジネス モデルをとっている。他の音楽配信サービスは、月額最高15ドルで無制限のオン デマンド配信を提供してはいるが、現在この利用者は少ない。」

「サービスの利用を促しているデバイスは何と言っても携帯である。ピュアプレイ接続時間のおよそ半分は、iPhoneやAndroidといった人気のスマートフォン アプリからのアクセスである。現在SiriusXMがマーケット リーダーのラジオ番組が車内で楽しまれていることをはじめ、およそ70%が外出時の利用となっている。今後は、スマートフォン アプリとインターネット接続デバイス及び携帯ブロードバンドの利用増が、インターネット配信ビジネス存続の鍵を握る。」

解決すべき課題はあるものの、ピュアプレイ インターネット ラジオと音楽配信サービスの未来は明るく、各市場を1社か2社の有力なサービス プロバイダーが独占することになるであろうとFuturesourceは予測する。マージンの低さ、レコード会社への報酬の低さにもかかわらず、PandoraとSpotifyは、投資家から各社10億ドルの値が付けられており、この市場の強さを物語っている。長期的には、現在無料サービスを楽しんでいる多くの利用者をプレミアム有料サービスに導いていくことが必須となろう。

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