フューチャーソース・コンサルティング 最新市場 分析レポート

Vol. 134

米国の12年生向け教育デジタルマネジメントプラットフォームとツールマネジメント市場、2020年にかけて年平均成長率4.5%で拡大して18億3,000万ドルに

2017年03月31日

教育テクノロジーの世界が急成長している。教室でのモバイルパソコン採用、コンテンツのデジタル化、クラウドサービスへの依存拡大のほか、家庭、教師、生徒の間でのスマートデバイスの浸透は、変化に向けたカタリストのごく一部だ。ますますデジタル化する学校の環境適応に向け、管理用および教育用テクノロジーの開発と相まってプラットフォームやツールの市場が進化・成長している。FuturesourceのEducational Technology(教育テクノロジー)チームが作成した最新レポートは、米国と英国のK-12(12年生)の教育におけるデジタルプラットフォームとツールを調査対象としている。

このレポートは、以下のカテゴリーについて、市場トレンド、主要サプライヤー、市場価値、成長見通しを紹介することで中心となるセクターの概観をまとめている:

  • 生徒情報システム
  • ERP、コミュニケーション・データアナリティクスプラットフォームなどのバックオフィスツール
  • 学習管理システム
  • インタラクティブなプレゼンテーション、教室での反応、デバイスモニタリング、ソーシャル・エンゲージメント・ソリューションなど、教室マネジメントおよびコラボレーションツール

利用ソリューションが多様化するにつれて、エンドユーザーは、プラットフォームの合理化や統合を求めるようになっている。そこでは、サプライサイドのコンソリデーションやアプリケーションのインターオペラビリティが開発の主要分野である。最近の動きをみると、PowerSchool(生徒情報システム)やBlackboard(コミュニケーションおよび学習マネジメント)など米国の主要プレーヤーが無料もしくは競争的価格のソリューションを買収することで市場エクスポージャーを高めてきた。「こうした企業は、総合的なサプライヤーになり、個々の企業というカスタマーベースを活用して、より幅広いソリューションのアップセルを目指しています」と、Futuresource ConsultingのシニアマーケットアナリストBen Davisはコメントしている。

Ed-Fi、IMS Global、Cleverなどのプロバイダーが提供するデータ・スタンダードおよび統合ソリューションは、アプリケーションのエコシステムを活用し、オペレーション上の負担を軽減しつつも、データアナリティクスなど急成長している製品セグメントの機会を作りだしている。Davisは、「この動きは、今後の調達面で相当のインプリケーションがあります。生徒を保持する戦略を確認し、投資のROIを分析し、生徒向けの学習を差別化するために活用されるこうしたツールを用いることで、アナリティクスのプラットフォームは、学校のリーダーシップに最高レベルで影響を及ぼす機能を備えるようになります」と続けて述べている。

教室では、パソコンがますます活用されるようになっているため、管理および教育用に必要とされるデバイスマネジメントツールが急成長した。モバイルデバイスマネジメントソフトウェアを使えば、ITスタッフがアプリケーションの配信を集中させたうえでデバイスの設定ができる。他方、教室マネジメントとコラボレーションのツールを使えば、教師がデバイスの利用状況をモニターできるほか、宿題を出したり、インタラクティブなプレゼンをしたりして生徒と関わることができる。「このセグメントの市場価値は、特に米国で急成長しています。この地域の生徒のデバイス所有率は45%を超えています。他の製品セグメント(現地のカリキュラムやレポーティング基準と深く関わるもの)とは異なり、このソリューションは、国外で成長できる機会をもたらしています。今後、外国市場でのデバイス普及率も増加していきますので、この業界の企業は最も興味深い存在になるでしょう」と、Davisはコメントしている。

このレポートのもう1つの特徴は、フリーミアムというビジネスモデルの台頭だ。これは、教育テクノロジーの分野で顕著である。ここには、教室でのコミュニケーション、宿題の提出、生徒の反応を可能にするツールを使用する巨大なユーザーベースがすでにある。プロバイダーは、学習マネジメントや教室での反応といった分野のソリューションで、伝統的な有料サービスを代替、破壊する能力のあることを示しているが、一部の企業はマネタイズに苦戦している。「こうした企業の中には、ユーザーベースが何千万という水準を超えてしまい、巨額の投資を引き寄せたものの、黒字化させるには時間がかかります。企業の中には、コア製品の提供に近い分野でのマネタイズを目指すところもありますが、最も成功したフリーミアムのアプローチは、アクセス無料もしくは「ライト」版のソリューションを提供したのちにコア製品でマネタイズすることです」と、Davisは話している。

本リリースへのお問い合わせは、英国Futuresource Consulting社の日本での提携先である株式会社TAK・アナリティクス・リサーチ(担当:木村)までお問い合わせください。連絡先は次の通りです。
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