フューチャーソース・コンサルティング 最新市場 分析レポート

Vol. 06

IFAショー便り

2011年09月15日

世界的な経済不安にもかかわらず、ドイツのベルリンで開催されたIFAエレクトロニクスショーは、238,000人という過去最高の来場者を記録した。トレーダーは132,000人を越え昨年の12%増し。その内の約40%はドイツ国外から集った。今年のIFAでは、37億ユーロ強の商談が成立したと報告されている。一般消費者向けエレクトロニクス市場の人気は健在で、10月のCEATECへの期待が高まっている。

IFAで紹介された新商品の多くは、今年初めのCESで発表されており、その目玉はインターネット/スマートTVであった。TV メーカー各社は、コンテンツの魅力を呼び物にし、ヨーロッパのショーらしく、ヨーロッパ各国のニーズに適したユニークなサービスを提供しているメーカーも目に留まった。

ヨーロッパにおける主要TVメーカーであるLG、Philips、Sharpは、HTML5、CE-HTML、HbbTVといった標準基準に基づいた統一プラットフォームを共有するアプリケーションを新規に共同開発すると発表した。しかしながら、他の主要メーカーは独自の権利を有しており、この取り組みがグローバルに受け入れられるか疑問の余地は残る。

3DTVも紹介されてはいたが、インターネット/スマートTVほどの注目は集めていなかった。そんな中にありながらも話題を呼んでいたのはToshibaのグラスレス55型TV。CEATECでは、グラスレス大型TVに関し更なる発表があると期待されている。

TV部門で最も印象に残ったのは、Sharpの8K4K(横7,680 x 縦4,320画素)試作機で、一般来場者に加え、堅物のトレーダーやプレスもその興奮を隠せないでいた。

大手メーカー各社は、インターネット接続による各種デバイスでのコンテンツ共有を話題にしていた。DLNA(Digital Living Network Alliance)互換性を持つ加盟各社の製品は、家庭用・携帯用共に急増しており、ヨーロッパのDLNA対応TVシェアは、2015年までに出荷台数全体の83%を占めるとFuturesource は予測している。WiFi搭載のTVやBlu-rayプレーヤーといった家電は確実に市場を伸ばしており、インターネットに接続された家庭用機器からのコンテンツ ストリーミングが助長されるであろう。ヨーロッパでは、数社のTVインターネット接続率は既に50%近くに及ぶ。

オーディオのホールでは、Sony、Philips、Loewe、Altec Lansingをはじめ多くのメーカーがAirplayエアプレイ対応のオーディオ製品を紹介していた。

今話題のタブレットPCは、自社で販売していないメーカーも展示していたほどで、コンテンツを入手し視聴するためには欠かせないマルチメディア エンターテイメント デバイス として、またリモートコントロール デバイスとしても宣伝され、ショー全体を通しての話題となっていた。

Samsung、Toshiba、Lenovoや他の多くのメーカーが新製品を紹介していたのに加え、SONYが9.4型Sシリーズと折りたたみ式5.5型デュアルディスプレイ タッチスクリーンのPシリーズを発表し、タブレット市場に参入。Appleとの訴訟で、10.1型と7.7型がSamsungの展示ブースから撤去されたことは物議を醸した。IFAでは、無名の低価格製品が紹介されるなど、市場競争は広がりを見せてきている。2011年、ヨーロッパでのタブレット出荷数は1400万台に達するとFuturesourceは予測する。IFAには出展していなかったAppleのシェアが年末には65%に達すると思われる。

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  • [IB-14] 12:30 – 13:30 携帯型インターネット端末(タブレットPC、スマートフォン)現状と可能性
  • [IB-15] 14:00 – 15:00 ハード、コンテンツ、サービスからみたスマートTV市場の可能性
  • [IB-16] 15:30 – 16:30 3D市場のゆくえ
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