京セラ
京都オパールや人口宝石を使った提案事例を紹介
京セラは、幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2009において、宝石合成技術を生かした「加飾材料」として注目される人工(再結晶)宝石と京都オパールの加飾・光輝材料を使った事例を紹介した。
35年にわたる宝石合成技術の研究・開発
京セラは、35年間宝石合成技術の研究・開発を行ってきた。この人工宝石や京都オパールを開発しようとしたきっかけについて、宝飾応用商品事業部事業部室事業企画課責任者の吉井毅氏は次のように説明する。「天然宝石が枯渇し、手に入りにくい状況になっていくことが考えられるため、美しい宝石をどうにか手に入りやすくしたいとの考えから、人工宝石の研究開発に取り組んできた。」
また、「人工宝石の生成技術は、ファインセラミックスの結晶技術を応用したものであり、技術の枠を広げた商品展開の1つと位置づけている」と説明した。
天然宝石と同じ生成過程で大きなエメラルド原石
人工宝石の生成は、元となる結晶核を使い、天然エメラルドの生成過程と同じ工程で、時間をかけて育成していくことで生成する。吉井氏は、「急速に作る技術はあるが、出来上がった人工宝石にはもろさがある。しかし、弊社ではエメラルドで約1年、オパールでも1年以上かけて育成することで、硬く、大きな原石を作ることができる。とくに大きな原石を作る技術は我々の技術以外はない」と言う。幅広い美術工芸に利用可能な「京都オパール」
他方、京都オパールの生成は、結晶構造を持つ人工宝石とは異なり、石英を主成分とした一定の粒子を規則配列させながら育成する方法で作られている。そして、このオパールは、「他社では作れない技術」と吉井氏は語った。京都オパールには、宝飾材料としてさまざまな利用方法がある。「オパールの粉末を樹脂の中に混ぜるとか、磁器に混ぜて焼く、またはシート状にすることができるため、たとえば、数珠や化粧天板などへの利用が可能」(吉井氏)。ブースでは、京都オパールを使い、蒔絵技法で制作した漆塗り工芸や仏具メーカー「はせがわ」とのコラボレーションによる数珠などを展示していた。
オパールの美しさをヘッドホンの装飾に
近年、一般的な製品に対して、形状のデザイン以外にも、「美しさを表現する方法を求めているデザイナーが多く、美しい宝石を安価で使いたいというニーズが増えてきている」と吉井氏は言う。とくに天然では手に入りにくい大きな原石は、時計やアクセサリーはもちろんのこと、「民生品へ利用する場合は、加工するためにある程度の大きさが必要であり、我々の人工宝石が適している」と説明した。そこで、京セラでは、京都オパールを使った民生品への適応商品として、日立マクセル社のヘッドホン『京都オパールヘッドホン』を11月下旬から発売する。京都オパールを使って、耳元をさりげなく美しく飾れる。先端技術と先進デザインが融合した新たなファッション・トレンドになりそうだ。
吉井氏は、「今後も、人工宝石や京都オパールを家電製品や携帯電話の宝飾材料として使っていただけるように提案していきたい」と語った。
関連リンク
[URL] http://www.kyocera.co.jp
京セラ(株)














