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  • 2008年10月01日更新
Vol.031

KDDI研究所、直感的ヒューマンインターフェースを開発・展示

 株式会社KDDI研究所は、国際電信電話株式会社(現KDDI株式会社)の研究部として1953年に設立、通信技術の調査・研究開発を行っている。1998年には独立して発展し、2001年4月に京セラDDI未来通信研究所と合併して現在に至る。通信研究のスペシャリスト集団で、KDDIの展示ブースには、ありそうでなかった未来を見据えた携帯電話の便利な機能が多く展示してあり、実際に手で触れて操作することができた。その中でも注目の2つの研究、東京大学大学院情報理工学研究科と共同研究した「実空間透視ケータイ」と、「ケータイカメラを使った直感コントローラー」を体験してみる。

液晶画面の向こうを透視?できる“実空間透視ケータイ”

 加速度センサ3軸と地磁気センサ3軸の計6軸を使って端末姿勢(方位・傾き)を取得し、端末の位置と姿勢から実空間をソフト上にクリッピングできる。それにより、携帯電話で現在位置の周辺情報を取得して情報を把握できる。
 例えば“ぐるなび”とリンクしているデモ端末では、近くの飲食店を表示して、一番近くの店舗情報にアクセスできたり、SIP(Session Initiation Protocol ※プロトコルの1つでウィンドウズに搭載されているMessengerのようなもの)により、友人・知人の位置も画面上にリアルタイム表示ができたりする(もちろん不可視も設定できる)。これにより、いま誰がどこにいるか、誰が近くにいるかも把握することができる。
 既存に内蔵されている地図は、携帯電話の小さなディスプレイでは、ごちゃごちゃしていてわかりづらいが、表示するのが友人・知人と知りたい情報だけというシンプルなバーチャル実空間は意外と使いやすい。OpenGL ESを用いた高速描画で、直感的に360度地図を回すことができる。
 ユーザー・プレゼンス情報(移動状態)の自動推定も可能で、ケータイに搭載されている加速度センサとマイクGPSを用いて、いま歩いているのか、自動車なのか、電車で移動しているのかがわかる。これにより電車に乗ったら自動的に運行情報を取得して表示したり、子供がスクールバスに乗ったことを教えてくれたりできる。また、移動状態に応じた消費カロリーの自動推定も可能だ。歩く、走る、立つ、座るなど運動強度も推定する。
 さらに、地磁気センサにより、携帯電話を垂直にした状態から傾けると、地図データはどんどんズームアウトして遠くの位置を表示するようになる。
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高精度認識の“ケータイカメラを使った直感コントローラー”

 既存の加速度センサのような役割を外側・内側の内蔵カメラを使ってできてしまうのが“ケータイカメラを使った直感コントローラー”。旧機種で加速度センサが内蔵されていない機種でも、カメラが付いている携帯電話ならどれでも回転、上下左右、ズームなどを直感的にできる、これは携帯電話のカメラ映像を高速分析することで、ユーザーのジェスチャーを高精度に認識するインターフェース技術によるもの。
 同社の展示ブースでは、iPhoneのような画像一覧ビューアーを傾けるだけでスクロールできたり、テンキーに慣れていないシニア層のために文字入力を傾けて直感的に入力できる“文字入力UI”を体感できたり、3D空間の視点位置を自由に制御したりできる。
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KDDIブースに注目

 auの展示スペースと同様にKDDIブースでは、KDDI研究所の研究成果を展示するコーナーが目立った。上記2つの研究のほか、従来の赤外線通信が用いている発光ダイオードではなく、半導体レーザーを利用した赤外線通信技術や、イベント会場やデパートで便利な30m限定のワンセグエリア放送システムなども注目を集めていた。
 同社展示ブースでは、Windows Mobile(r) OSを搭載した、KDDI初のスマートフォン「E30HT」や携帯電話の3D液晶も展示している。
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